ぼくはApple信者ではない、と思う。

Macには90年代のMacintoshの頃からずっと憧れつつも、さまざまな事情で買えたPCはWindowsマシンばかりだ。AirPodsもApple Watchも持っていない。iPodも使ったことないし、HomePodではなくAlexaがいる。Apple製品はiPhoneとiPadしか使っていない。

しかしiPhoneだけはJobsの製品発表の動画を見て惚れ込み、日本でiPhone 3Gが発売される日にソフトバンクショップに並んでゲットした。 (詳細はこちら→ https://plaza.rakuten.co.jp/ffr31mr/diary/200807110000/ )

当時のガラケーとi-modeは全く使いにくいものだったし、PDAと呼ばれていたSharp Zaurusなど個人情報端末はもっさりで使い物にならなかった。唯一気に入っていたのはPalm Pilotだったが、メーカーの問題もあり長く使い続けることはできなかった。

そうした不満いっぱいの時代に見たiPhone発表である。興奮した。

Apple製品は、ハードウェアの細部へのこだわりがすごい。価格が割高になっても質感や手触りがいいのは買いたくなる。独自規格多すぎとか、修理できないとか、デメリットやいろいろな人の主義主張の反発を受けつつも、独自路線を突き進む思想は嫌いではない。

OSもアクションに対するレスポンスと画面効果がよく練られている。ホーム画面で指を滑らせて隣の画面にスクロールする挙動は、15年使い続けていても心地よく感じる。指に吸い付く感じ、なめらかに指の動きとシンクロするスクロールが小気味いいのだ。ほぼ同じ動きをするAndroid OSと何が違うのか、うまく言語化できない。とにかく肉感的に気持ちいいのである。

Androidユーザはカスタマイズが自由にできるOSとしてAndroidを推す。iOSがカスタマイズできないのが不満だという。ぼくからするとiOSはカスタマイズする必要がない、いやしたくないという思いがある。iOSには不備や不足がよくあるのだが、それを含めて「可愛いヤツ」なのである。Appleが作った「俺が考える最強のOS」に同意しちゃっている。なのでiOSにカスタマイズ性は不要だ。ちなみにPCやOSのカスタマイズがぼくは大好きだ。WindowsやLinuxではよくやっている。しかしiOSはそのままがいい。そう感じている。

アプリからクラウドサービスまで、一大エコシステムを築いたAppleであるが、実はApple純正アプリはほとんど使っていない。iCloudを始めとするクラウドサービスも使っていない。利用者としてぼくは、完全にGoogle信者であり身も心もGoogleに捧げている。

iPhoneに対して、OS以下の層の評価と、OSより上位層の評価が、ぼくは真逆である。ハードウェアからOSについては、Appleの独自路線について理解していて、むしろ歓迎している。しかし、OS以上の部分のMacとしか連携できない機能などのベンダロックインの姿勢は受け入れられていない。Macが買えずにWindowsユーザであるからという環境面が大きいが、それ以外の理由もある。

iCloudやiOSバックアップなど、Appleの機能は誰にでも簡単に手間なく洗練された機能を提供している。ユーザ体験を最大化しているために、仕組みを徹底的に隠蔽しているからだ。その分、仕組みがわかりにくくて応用が効かない。それが不満である。

Google信者ならAndroid使えよ、と自分でも思うが、直接、物理的に触るハードウェアとしてのiPhoneに惚れてしまい、OSのFeelingに恋をしているので、もう戻れないのである。

だから、ぼくはiPhoneを買う。

去年もiPhone 14が出たら買おうと思っていた。一年前にこんなブログも書いている。

iPhone 6Sよ、ありがとう

でも、あまりに変化がなくつまらない。買う気が失せてしまった。iPhone 6Sで不自由していなかったし、値段に釣り合わないと思った。

その後、iOS16に上げられない6Sであったが、AppleはiOS15のセキュリティパッチを提供し続けてくれた。2023年9月でもまだアップデートがある。感謝している。