2015年9月に発表され発売されたiPhone 6S。2022年9月のiOS 16によりサポート対象から外されるまで、iOS 9からiOS 15.6.1までが稼働した。
実に7年に渡り生き続けた超長寿iPhoneである。
ぼくはiPhone 6Sを発売とほぼ同時に購入し、今現在も使用し続けている。
iOS 15がAppleから発表されたとき、iPhone 6Sが継続サポートされるとわかると、Appleには本当に感謝したものだ。
iPhone 3Gを2008年7月の発売日にゲットし、そこからiPhone 4、iPhone 6Sと順調に乗り換えてきたぼくであるが、そこで更新はすっかり止まってしまった。Touch IDは気に入っているし、さほど重い処理をほとんどしないぼくにとっては十分な性能だったし、iPhoneを買い替えるには新型は高くなり過ぎた。
長く使い続けられた勝因は以下の二点だと思う。
一点目。スマホの使用寿命を決めるのは、主に次の2つ。ソフトウェア的にはOSのメーカーサポート期間。そしてハードウェア的にはバッテリー劣化だ。バッテリーが数時間しかもたないほど劣化してしまうと使い物にならない。そしてバッテリーは2、3年もするとかなり劣化する。 実際3年目に入った時には、フル充電から半日程度で30~40%になってしまうほどであった。そこで、Apple正規店ではない自己責任での修理店でバッテリー交換をお願いした。賭けだなとは思ったが、それ以降バッテリートラブルは起きていないので当たりだったようだ。 今では修理プロバイダプログラムもできて、Appleストアに持っていかなくても高品質な修理サービスが受けられるようになった。今後はこうしたお店を活用したい。
そして、二点目。ストレージは大きいに越したことはない。 OS自体、多くのストレージを消費するようになってきているし、ゲームもフルアニメーションにフルボイスとリッチさが増している。また長く使っていると、アプリのキャッシュファイルも相当な量になる。キャッシュが溜まりすぎるとアプリ自体の動作も緩慢になったりするので、時々消してやる手間がかかる。中にはキャッシュを消去する機能を持っていないアプリもある。そういう場合、アプリの再インストールをすることになる。 安定稼働にはストレージ容量確保は大きな要因だ。ストレージの掃除をまめにやっていたのもよかった。
7年という歳月は、小学3年生だった子供が高校1年生になる長さである。iPhone 6Sを買ってすぐに撮った写真を見ていると懐かしさがすごい。本当に同じカメラで撮った時代のものかと思う。 小学3年生だったその子供も、今はiPhoneを持って高校に行っているのである。
モノは大事に扱う性分なので、この7年間の間、画面を割ったりといったハードウェアトラブルはほとんどなかった。ただ次の2点が思い出に残っている。
ぼくはiPhoneはシャツの胸ポケットに入れることが多い。2016年の年末。エスボード(ブレイブボードの前身)が流行ったとき、子供も欲しがり買ってあげた時のこと。 さっそく乗る練習をしている子供を追いかけ走り出したところ、胸ポケットからiPhoneが元気に飛び出しアスファルトの上に落ちたのだ。 音を聞いてヤバイと思った。恐る恐る画面を見ると、以下の通り。
タッチ部分に被害がなく、角にヒビが入っただけで本当に胸を撫で下ろしたものである。裸族だったiPhoneも、それから簡易ながらケースを付けだしたきっかけともなった。 このヒビは思い出の傷として、そのまま使っている。
もう一つが、2018年の春、日原鍾乳洞を見学するため家族でドライブした日。鍾乳洞の近くの川辺で遊んでいて、川岸の石を拾おうと屈むと、胸のポケットからiPhoneが滑り落ちた。川にポチャン。 すぐに救い出し、なんとか稼働を確認したが、数日間スピーカーが死んでいた。 これも大事に至らなかったが、これが原因でAppleストアにバッテリー交換を頼んだ時に水没マーカーが出ていて断られることになる。なので上記の通り非正規店でバッテリー交換することになったのだ。