<aside> 💡 本記事は、『僕が愛したすべての君へ』『君を愛したひとりの僕へ』の原作小説と映画、そして公式スピンオフ小説『僕が君の名前を呼ぶから』のネタバレを含みます。これから映画を視聴したり、小説を読もうという方は、視聴後/読後にお読みください。
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<aside> 💡 ここで考えていることは、ぼくの勝手な考えであり推測です。本作品はさまざまな解釈を許容する作風です。なので本記事が正解だと主張するつもりもなければ、他の主張を卑下する意図もありません。
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読む順番もしくは観る順番により印象が変わるという『僕が愛したすべての君へ』『君を愛したひとりの僕へ』、とその映画。
映画『僕が愛したすべての君へ』『君を愛したひとりの僕へ』公式
ぼくは以下の順番で摂取した。
映画『僕が愛したすべての君へ』 ↓ 映画『君を愛したひとりの僕へ』 ↓ 原作『君を愛したひとりの僕へ』 ↓ 原作『僕が愛したすべての君へ』 ↓ スピンオフ『僕が君の名前を呼ぶから』
本ブログ記事では、以下の問題について考えていく。
映画で2作品を観た後、解決していない問題があることに気づく。それらは原作者からも明確に示されているので、それを紹介する。
僕愛の冒頭、 ・なぜ交差点に幽霊がいたのか? ・なぜIP端末はエラーになったのか?
<aside> 💡 映画『HELLO WORLD』のときは、問題が何なのか、問題の根幹はどこにあるのかを自ら考えなければならなかった。それに比べれば、明らかに謎が提示される形態になっているのは、ある意味親切設計なのかもしれない。
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[ ] なぜ交差点に幽霊がいたのか
この疑問は明確だ。問題は2つの要素がある。
1つは時間軸。『君愛』で暦が時間移動を開始するのは7月17日。『僕愛』の暦が昭和通り交差点を訪れたのは8月17日。すでに『君愛』の暦が、幽霊の栞を連れて時間移動した一ヶ月後に交差点になぜまた現れたのか。
2つ目は世界。栞と暦が出会った世界の延長線上ではない、和音と暦の世界に幽霊の栞が現れたのはなぜか。
[ ] なぜIP端末はエラーになったのか
IP端末に表示される数値(IEPP)は、基底となる生まれた0の世界との差異を表す。この値が表示できないというのはどのような意味を持つのか。そして、それはなぜか。