「第3回日本SF作家クラブの小さな小説コンテスト」が開催された。今年のテーマも共通の書き出し固定で、課題の文章は以下の通り。
「チャンスは残り三回です」どこか楽しげに声は告げた。
この情報、実は2023年4月22日から23日にかけて開催された代官山蔦屋書店の「SFカーニバル」でチラシを紙で配るという方法で先行公開。その翌日10:00にFANBOXで発表されたという凝りようです。
さなコン3・運営チーム通信その①|日本SF作家クラブ|pixivFANBOX
SFカーニバルに行けなかったぼくは、Twitterでチラシのことを聞きとても残念な思いをした。おとなしくFANBOXの投稿を待ち、今年のテーマを知ることになる。
今回、構想一ヶ月、5日間かけて書いた本編は以下です。是非、読んでいただけると嬉しいです。
<aside> ‼️ 以下は、投稿作品のネタバレを含みます。できましたら投稿作品本編を読了後に読んでいただけると嬉しいです。
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テーマが発表されると、今年も参加する気満々で、構想を練り出すが、これが難しい。 一見、デスゲームや脱出ゲームを彷彿する課題文章である。なので、この路線は避けたい。 チャレンジした結果、命が助かる、何かが守られるというディフェンス的なことより、成功すると何かを得られるというポジティブな挑戦をしたい、そう思った。
残り3回、というセリフは少なくとも前に1回は何かのチャレンジをした結果、ということになるのでチャレンジは全部で4回以上できることだということになる。 この回数の制限はどこから来ているものなのか。そしてチャレンジとは何をするものなのか。 このあたりの設定で、舞台が大きく変わる。
4回チャレンジできるということから、チャレンジのたびに1つずつ失っていき全部で4つしか持っていないものを考える。両手、両足とか思いつくものの、グロいことになりそうなのでボツ。ChatGPTさんに4つで一組のものをいろいろ聞いてみると、なるほどというものが出てくる。